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2015年2月17日 (火)

ヤマドリのゆめ 季節の味覚 春

   翌朝、昨日とは変わり曇り空、僕はいつもより長く岩の上で過ごしていた。

春は暖かな日が続くと急にまた寒さが戻り寒い日が続くことがある。
僕が住む沢では数年に一度4月に雪が積もることがある。せっかく膨らんだ新芽も
ひと休みといった具合。
「今日はシダの新芽を食べよう。そろそろ出ているだろう。」
僕は冬の間はシダの葉なんてもうイヤだって飽き飽きしていた。古い葉は固くて
臭いから。でも冬に青い葉なんてそんなにないし、笹よりましだから我慢して
食べてたけど、新芽は違う。あれは美味い。これからが旬なのだ。
まだ少し顔を出し始めた位なのを一気に飲み込んでしまっては香りを楽しめないので
わざと少しずつ啄むのだ。お気に入りのシダの餌場に向かった。 ここは杉林の下で
雪が降った時でも過ごしやすいので、冬が始まってからは多くの時間をここで
過ごしていた。シダの新芽の季節が終わればここへもしばらく来なくなる。
   昼過ぎになると雨の匂いがしてきた。まだ降り出すまでには2,3時間はあるだろう。
僕は降り出す前に少し木の実を拾っておくことにした。

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